「沈まぬ太陽 1」 アフリカ篇 上

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)
この作者の本を読むのは初めて。「沈まぬ太陽」にしろ、「白い巨塔」にしろ、「大地の子」にしろ、有名作品のオンパレードですねー。(白い巨塔、図書館に文庫で揃っていたのを一気に借りてきたので先にそっちを読むことになりそう)
主人公は嫌いなタイプです。巨大企業の悪に立ち向かったあげくに流刑に処されるという悲劇のストーリーではあるのですけど、なんというか、主人公の性格に難ありだよなぁ・・・と。上司からの甘言に対して、切って捨てるような回答をしてて相手を逆上させている。そりゃあ、そんな返事をした時は胸がすっとするかもしれないけれどさ、そのせいで家族にも迷惑かけているのを見ると、なんて浅はかな性格なんだ、と思ってしまうわけですよ。
で、こういう手合いって、自分のことを正しいとか思い込んでいるから手におえない。勝手に一人で自滅してれば? とか思ってしまう・・・。
長いものに巻かれろというのではなく、腹が立ったからといって、その場の勢いで無駄に敵をつくる言動をなんとかしろと思うのですよ。
アフリカやパキスタンの様子が描かれているのが良いです。赤痢マラリアが流行るのもむべなるかな・・・。