有栖川有栖

「乱鴉の島」

火村&小説家アリスの国名シリーズ以外の長編物。 ポーの作品に、「大鴉(たいあ)」という詩があるらしく、小説全体をその詩が不吉に彩っています。 推理の根幹に関わる以外の肉付けが楽しめました。

「モロッコ水晶の謎」

掌編である「推理合戦」が良いなぁ♪ 日常会話でのささやかな推理。スパイスが効いていて好みです。 そろそろ有栖川さんの長編が読みたいところだけれど・・・でないかなー。

「白い兎が逃げる」 

中篇集。 3話目の「比類のない神々しいような瞬間」のアリバイ崩しのネタは見事でした。なるほどなー、と。有栖川さんの作品は主人公の感覚が好みです。1話目の「プロや」と思うあたりとか。