「日輪の遺産」

面白い(interesting)んだけど、読み難いのは文体が古風なせいなのでしょうか・・・。でも、作中に度々現れる漢字カナ文(?)、段々慣れてきました。やはりあれでしょうか。量を読むことによる効果でしょうか。
謎の老人が残した二冊の手帳に翻弄される現代と、終戦最中の様子との二つの軸によってストーリーは進んでいきます。
この作品によって、太平洋戦争への見方が少し変化したように思います。今まではただ、悲くて辛い、そして多分、愚かしい事実として見ていただけでしたが、それでも戦い抜いた人々に対する尊敬の念が生じました。
教育さえしっかりしていれば、あんなことにはならない、と言っていた金原老人の言葉は、今の世代、そしてこれからの世代への課題ですね。